理念に代えて
弊社の場合は、ロゴマークに込められた意味や想いをお伝えすることが、そのまま会社の成り立ちや、大切にしている
ことを振り返ることになりそうです。
まずこのロゴマークは「おでん」ではありません。
そして、「仙台七夕の吹き流し」でもありません。
これは、火消しの「纏(まとい)」と大工道具の「掛谷(かけや)」を組み合わせた図案になっています。
「纏」とは、時代劇などでよく見る、火消組の名前がついた(め組など)旗印です。
庄司建設工業は、名前や場所や経営者が少しずつ変わりながら現在に至りますが、創設者は明治生まれの火消しの大親分でした。
三代前の私のひいおじいさんです。
もしも『豪傑漢』という絵本があったなら、この人がそのまま描かれているんじゃないかという漢です。(描いてみようかなあ)
弱きを助け強きを挫く、お酒と博打が大好きで、優しく体の大きな力持ちの顔役だったそうです。
声の大きな人でもありました。
地元の消防団の錬成訓練でかける号令は、2キロ離れた台所に立つ祖母の耳まで届いたそうで、一番小さな部隊でしたが、見事な統率から地域の名物になっていたとか。
火事や事故の一報が入れば、たとえ熟睡していたとしても跳ね起き、瞬時に厳しい団長の貌に変わって、半纏に袖を通しながら現場へと駆け出したそうです。
大らかな時代だったからこそのエピソードや勇ましい話、面白い逸話が他にもたくさんありますが、この場はこのくらいで。
この漢、いつしか、当時の鉄火場のような飯場を取り仕切るようになり、名乗ったのか、請われたか、『庄司組』と看板を掲げ、建設会社を創りました。
現在の庄司建設工業の前身です。
彼の「纏(まとい)」と、火消しにも、建設現場のくい打ちにも用いる「掛谷(かけや)」は三四郎さんとその生き方、創業した会社を表すのにピッタリなのです。
彼のような志と「安心・安全のこころ」を大切に、私たち庄司建設工業は今日もみなさまと共に歩んでまいります。